きょうのインデックスは、「田木・畑木」
北杜市須玉町の根古屋(ねごや)神社にある樹齢800年以上といわれる
2本の大ケヤキ。
国の天然記念物に指定されており、地域の人からは「田木・畑木(たぎ・はたぎ)」と呼ばれています。
畑木と村松アナ
幹周りは10メートル以上。これほど大きなケヤキが並んで立っていることは珍しく、
「日本国内で見られるのはここだけ」と言われています。
さて、この2本の大ケヤキ、地元では昔から、豊凶の占いの対象になっています。
田木が先に芽吹くと「稲が豊作」、一方畑木が先に芽吹くと「畑が豊作」になると伝えられており、このことが、「田木・畑木」の名前の由来とも言われています。
この「田木・畑木」、非常に大きな木ゆえに風雨の影響を受けやすく、多くの災難に見舞われてきました。
特に昭和43年4月14日には、空洞部分に溜まった枯葉から出火し、畑木が大きなダメージを受けました
しかし、地域の人々の想いから、修復作業が行われ再び樹勢を取り戻しました。
修復作業により、見た目は痛々しいものとなりましたが、それでもなお毎年枝を伸ばし、葉をつける姿は、数百年生き続けてきた生命力を感じさせます
この大ケヤキのある根古屋神社では毎年5月3日に「例大祭」が開催されます。
若葉を付けた「田木・畑木」の下で舞われる神楽は、お囃子とともに、時を越えた幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
荘厳で伝統を感じさせるこの舞ですが、暫く途絶えた期間がありました。
しかし、
「何百年も前から地域の人たちに脈々と受け継がれてきたものを、自分たちも残していきたい。」
そんな想いから、平成13年に、復活させました。
さて、平成25年に山梨県で「国民文化祭」が開催されます。
この「富士の国やまなし国文祭」では、各地域でも様々な催しが予定されており、
「暮らしの中の文化を再発見」することもテーマになっています。
「田木・畑木」や、「神楽」のような、地域に昔から伝わる身近な「文化」を通じて、ぜひ皆さんも
国民文化祭に参加して見てはいかがでしょうか。
最後に「節電」に関するお願いです。
「東日本大震災」の発生に伴い、電力が不足しています。
電気をこまめに消す、使用していない電気器具のコンセントから抜くなど、節電のご協力をおねがいします。
取材こぼれ話・・・
根古屋神社へ取材に伺うと・・・
地域のみなさんが、来月5月3日に行われる「例大祭」の準備をされていました。
色とりどりの神楽の衣装は、地域のみなさんが持ち寄った着物をつなぎ合わせて作ったもの。いままでは、他の地域から借りていたそうです。
ことしの神楽は、さまざまな意味で想いのこもった「例大祭」になりそうですよ
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!
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