ほうとう

きょうのインデックスは・・・ 「ほうとう」



幅広の麺に、季節の野菜がたっぷり入った、味噌仕立ての「ほうとう」。
山梨を代表する郷土料理です。

0225-1.jpg  
この「ほうとう」、麺料理では珍しい製法で、通常・うどんなどは別茹でしますが、「ほうとう」は野菜などを煮込んだ鍋に、生の麺を直接入れます。そうすることによって、独特のとろみが生まれます。

小麦粉の生地をのして、そのまま鍋に入れるので「のし込み」や「のし入れ」また「煮込み」と呼ぶ地域もあるそうです。


さて「ほうとう」の起源ですが、諸説ありまして、
平安時代に中国から伝えられた食べ物「はくたく」が訛って「ほうとう」になったという説や、
戦国時代、武田信玄が戦で兵士の士気を高めるために考えた陣中食だったという説。
信玄が、凶作で苦しんだ農民のために推奨した食べ物で、具材を切るために自らの宝の刀=宝刀を使ったことから、この名がついたという言い伝えもあるようです。

また、平安時代の清少納言の随筆「枕草子」には「はうたう参らせむ=ほうとうを差し上げたい」という表現で、「ほうとう」という麦を使った料理が登場しています。


お米が高価だったことや、山間部ではお米があまり採れなかったので、二毛作で収穫された小麦粉が日常食となり「ほうとう」などの粉もの文化が定着したようです。
「麺をのして鍋に放り込む」という効率の良い調理法は、忙しい農家のお嫁さんを助け、母から娘、
姑から嫁に伝えられてきましたhappy01

0225-2.jpg 
 
山梨でB級グルメといえば「甲府とりもつ」が有名になりましたが、地元で採れた野菜などをふんだんに使って、今なお県民に愛される「ほうとう」は元祖B級グルメといえるのではないでしょうか?

このtwoつの相乗効果で、地域の活性や全国への普及に繋がっていくといいですよね。


最近ではなかなかhouse家庭でほうとうを打つ機会が少なくなっていると思いますが、
是非ほうとう造りに挑戦して、地産地消や郷土料理の伝承を実践してみて欲しと思います。


寒い時にはさらにおいしく感じる「ほうとう」。
きょうの晩ご飯に「ほうとう」はいかがでしょうかhappy01?