きょうのインデックスは・・・「どんど焼き」
毎年1月14日を中心に全国各地で行われる「どんど焼き」。
「どんどん焼き」と呼ぶ地域もあるでしょうか?
「どんど焼き」は、左義長(三毬杖・さぎちょう)とも呼ばれ、神社や道祖神のある場所に、竹やわらで
円錐形などのやぐらを作り、お正月の門松やしめ飾り、また書初めなどを持ち寄って焼く、
小正月の「火祭り」です。
子供会(子供クラブ)などが中心となって行う行事として、日本全国で広く見られる風習で、中でも仙台市の大崎八幡宮のものは市内各所から数千人が訪れるという盛大なもので、市の無形民俗文化財に指定されています。
東京では江戸時代に火災予防のために禁止されて以降、廃れてしまったといことです
「どんど焼き」や「左義長」は、大きく別けると、その年の福や徳を司る神である歳徳神(としとくじん、とんどさん)のお祭りとされる地域と、地域の守り神・道祖神(どうそじん)や賽の神(さいのかみ)のお祭りとする地域があります。
「山梨県史」によりますと、「どんど焼き」が道祖神と結びついているのは岐阜、新潟、長野、山梨、静岡などの中部地方と関東地方の一部に過ぎないとのことです。
地区の人が集まって、「どんど焼き」の火にあたり、マユダマの団子を焼いて、健康と養蚕のアタリ
(豊作)を祈り、黒く焼いた団子を食べれば虫歯にならず、火に当たればその一年を健康に過ごせる。
また、灰を持ち帰り家のまわりに撒くと、蛇や病気が入ってこない、火事にならないなどのご利益が伝えられています。
県内各地で独特の風習があって、上野原市秋山の地区では、煙のたなびき方で一年の吉凶を占ったり、山梨市や甲州市などでは道祖神を取り囲むように正月飾りなどや小屋を作るところがあったり、富士河口湖町西湖地区では、成人式を迎える若者たちが、「どんど焼き」の火の中に立てられた半焼けの大木によじ登り、その木が人々に引き倒される直前まで木にしがみついているという肝試し的な通過儀礼を近年まで行っていたそうです
地域によっては、道祖神が祀られている場所にセーノカミという“ご神木”や、“ヤナギ”など呼ばれる10メートルにも及ぶ巨木が立てられたりします。
県内では、道祖神の前で「どんど焼き」が行われることが多いのですが、最近は火災予防のために、川原や田んぼなどに移されて行われるようです。
この時期は、強風が吹きやすく、乾燥した気象状況が続きます。また、山林には燃えやすい落葉が多く残っていることから、一度火災が発生すると非常に大きな被害となる恐れがあります。
暖房器具をはじめ、屋外においても火を使う機会が多い時期ですので、火の取り扱いには十分に注意していただきたいと思います。