きょうのインデックは・・・「ウグイス」
今回は新年にふさわしい「ウグイス」がキーワードです。
ウグイスは、「山梨県の鳥(県鳥)」であることを皆さんご存知でしたか?
ウグイスは、春を告げる鳥として、昔から愛され、親しまれています。
ウグイスは里にも奥山にも生息して、他の鳥のヒナを育てるという優しい習慣をもっています。
(特にホトトギスはよく、ウグイスに子どもを育ててもらっているそうです。)
このことから、「明朗と慈愛」を表しているということで、昭和39年6月、山梨県の鳥として制定されました。
ウグイスの囀り(さえずり)は、ご存じ「ホーホケキョ」。
多くの鳥のオスが囀りますが、囀りの働きの一つは、メスを引きつけるため。
一般的に、鳥はつがいになると、あまり囀らなくなるといわれています。
しかし、ウグイスのオスは、早春から真夏まで長期にわたって活発に囀り続けます。
なぜかというと、ウグイスは一夫多妻だからで、なかには、一夫六妻・・・6匹の妻を迎えていたオスもいたという報告もあるくらいです
ウグイスは、メスが頻繁に離婚・再婚を行うため、一夫多妻となります。
その離婚の原因は、捕食(他の生物に食べられること)によって卵やヒナを失うことによります。
ウグイスは巣を薮の中に作りますが、薮の中に作られる巣は、ヘビや哺乳動物に襲われることが多く、ある研究では、無事に巣立ちにまで至るのは、わずか27%と報告されています。
捕食者が原因で再婚を求めるメスが生まれ、オスは多くのメスを妻にするために、囀り続けているというわけです
さて、ウグイスの囀りは、「ホーホケキョ」ですが・・・
この鳴き方、“息をいつ吸って、吐いているか”については、未だに学界でも、正式な見解が出ていないんだそうです。
ただ、鳥類では、ノドの奥に左右に分かれた「鳴管」というものがあって、そこでは左右で異なる音を出せる上に、音の変調をかける際の筋肉も左右別々に動かせることが分かっています。このため、1羽で掛け合いのように鳴いたり、さらには、1羽だけで合奏のように鳴いたりすることも出来るということです。
ウグイスの鳴き方も、左右2つの鳴管を上手く使い分けて鳴いていると考えられています。
県の鳥は、「ウグイス」ですが、「県の花」「県の木」をご存知ですか?
ちなみに、県の花は「フジザクラ」、県の木「カエデ」、 県の獣「カモシカ」です。
では、新春なので石河アナの一句!
「うぐいすの 声で振り向き 姿なく」がひねられました。
(うぐいすの声で振り返ると、その姿はいつも見えない・・・それも風情がありますが、石河アナ的には、鳴いている姿を見たいそうです!)
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今年もますます頑張りますので、ぜひお聴きください。