きょうのインデックスは・・・「増穂のゆず」
この時期“旬”を迎えるゆず。
鍋や湯豆腐の薬味、砂糖漬け、「柚子茶(湯)」、そしてお風呂に入れたりと大活躍
「モモ・栗3年、柿8年。梅はすいすい13年、ユズの大馬鹿18年」などと言われるようにゆずは成長が遅く、実ができるまでに10数年かかってしまうそうです。なので、その期間を短縮するために、カラタチなどの台木に接木して、数年で収穫出来るようにしているものもあるそうです。
ゆずは、柑橘類の中で、ビタミンCの含有量はトップクラス。
ユズ湯は、心身の疲労回復、ヒビやアカギレなどの肌荒れ、風邪の予防のほか、リラックス効果、利尿促進、肩こり、筋肉痛予防などの効果があるとい言われています。
また成人病の予防などにも効果があるペクチンも多く含まれていることから、健康食品としても注目されているそうです。
県内のゆずの産地といいますと、富士川町の旧増穂地域。
特に小室(こむろ)・高下(たかおり)地区で盛んに栽培されています。(穂積地域)
この地域でのゆず栽培の起源ですが、「増穂町史」によりますと、一説では、この地区にある「あじさい寺」として知られる「小室山妙法寺」で、ゆずが精進料理に使われ、その種を蒔いて広めたと言われています。
ゆずの多くは標高600メートルの斜面にある畑で栽培されていて、小室・高下地区は日照量が多く、気温差が大きいため、そこで採れるゆずは皮が厚くて柔らかくて、着色もよく、香りが強いことが特徴です。
また、この地域では、ほとんど接木せず、実ができるまで十数年かけて収穫されているそうです。
近年、この地域でも高齢化が進んで、収穫できないゆずが増えたり、サルによる食害なども多発しているそうです。この状況を解消するため、収穫ボランティアを募集したり、ゆずの木のオーナー制を導入するなどして、“産地”を守り続けています。
特に、平成19年からは、地元の県立増穂商業高校の生徒などが中心となってゆずを使った商品のプロデュースや収穫の手伝いなどを行っています。
その商品の一つ「ゆずのマドレーヌ」。
菓子製造販売の「清月」と増穂商業高校生が共同開発したそうです。
このマドレーヌ、生地にはゆずが練りこまれていて、袋をあけると、いい香りがたちこめ、食べると、甘みとゆずの酸味のマッチングがおいしい!
地元では、今年度は新たに、 「ゆずマーマレードづくり」や、ゆずを使った「化粧水づくり」などのイベントも開催されたそうで、今後も楽しみです。
これから本格的な冬になりますが、「ゆず湯」で温まって乗り越えましょうね!