インデックスは・・・「バイオマス」
聞いたことはあるけど、なかなか説明が出来ない言葉ではないでしょうか?
「バイオマス(Biomass)」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、
「再生可能な生物由来の有機性資源で、化石資源を除いたもの」と定義されます(難しい・・・)。
簡単に言うと、家畜のし尿や生ゴミ、木くずなど、動物や植物から生まれた再生可能な資源のことです。石油など化石資源ではないのがポイントです。
バイオマスの例としては、
サトウキビや、ひまわり油(廃油)などから自動車や耕耘機等の燃料を作る
「バイオエタノール燃料、バイオディーゼル燃料(Bio – Diesel - Fuel = BDF)」。
木材を製材するときに出る「おが屑」や「鉋屑(かんなくず)」を固めて作る「ペレット燃料」。
また、従来より行われている、畜糞を分解し、有機肥料・飼料を創り出す「ズー・コンポスト」などがあります。
ヒマワリの種や菜の花の種などから油を抽出
廃油から作ったBDFで車を走らせます(写真は北杜市の公用車)
今まで捨てたりしていたものが、エネルギーなどに生まれ変わっているんですね!
植物などが原料なので、持続・再生可能。枯渇することがありません。
しかも、長く使えば地球温暖化の原因とならないエネルギーや材料として注目されています。
生ゴミ処理機
政府では、循環型社会形成や、農山村の活性化等の観点から、「バイオマス・タウン構想」をすすめていて、山梨県からは、早川町、山梨市、笛吹市、韮崎市、道志村の5市町村が指定を受けています。
「山梨市」では、果樹栽培と山林を活用して、剪定枝などをはじめとした木質系バイオマスの燃料利用などを計画。
「韮崎市」は、使用した食用油の飼料化や、市内の小中学校等に設置された生ごみ処理機による堆肥化によって、環境保全型農業の推進等が図られてきています。
「道志村」では、間伐材などを利用した燃料チップ、バイオエタノール等を製造するための変換施設を段階的に整備しています。
バイオマスとして利用可能な発生源の種類はとても多く、林業、農業、畜産業、紙・パルプ産業、生ごみなど、多岐にわたります。
山梨県でも、山梨大学と県・市町村及び産業界等で構成する協議会で、
「山梨県木質バイオマス推進計画」を策定し、バイオマス利用を推進しています。
山梨県のホームページでは、木質バイオマスについて詳しく掲載されています。
山梨県のホームページはこちらです。
もしかすると、山梨はエネルギーの宝庫!?
例えば果樹王国山梨では年間およそ27,000トンも剪定した枝が発生するそうです。
これを集める仕組みが出来、利用できると、すごいですよね!
可能性やメリットが大きい「バイオマス」。
初期投資の高さなどの課題もあるそうですが、課題を早く乗り越え、環境にやさしい循環型社会が訪れるといいですね。