きょうのインデックスは・・・「ポール・ラッシュ」
『清里の父』として知られるポール・ラッシュは、不屈のフロンティア精神と崇高なボランティア精神を発揮して、日本のために一生を捧げた人物です。
ポール・ラッシュは、1897年、アメリカのケンタッキー州生まれ。
初来日は1925年=大正14年、関東大震災で崩壊したキリスト教青年会=YMCAを立て直すためにやってきました。YMCA再建後は、立教大学で教鞭を取り、東京の聖路加国際病院建設の募金活動など多くの社会事業に尽力しました。
アメリカンフットボールの普及も行い、 「日本のアメフトの父」とも呼ばれますよね。
1938年(昭和13)には山梨県の八ヶ岳山麓の清里に、キリスト教のリーダー訓練キャンプで、後にキープ協会の中心施設となる「清泉寮」を建設します。
「清泉寮」の名前の由来は、建設地である清里の「清」と隣接する大泉村の「泉」をとって「清泉寮」としたそうです。皆さん知ってましたか?
清里の農村コミュニティーとして高冷地実験農場、農村診療所、農民図書館、農業学校、大地の恵みへの感謝と平和を祈念するための教会などが次々に建設され、全国の農民のための「モデル農村センター」として整備し、米作りが適さない高冷地における酪農の定着や農業機械の普及など、戦後日本の自立、民主化を支えた偉大な方なんです
理想高き夢を実現し、若者たちに明日への希望とリーダーシップを教えたポール・ラッシュは1979(昭和54)年12月12日に聖路加国際病院において、82歳の生涯を閉じました。
最後までアメリカ人の誇りを忘れず、日本人以上に日本を愛していたそうです。
"DO YOUR BEST,AND IT MUST BE FIRST CLASS"
「最善を尽くせ、そして一流であれ」。
この言葉はポール・ラッシュが日本中の若者へ送ったメッセージです。
アメリカで行われる収穫感謝祭「カンティー・フェア」。
清里でも毎年開催されていて、現在は「ポール・ラッシュ祭」として親しまれています。
ポール・ラッシュはこのお祭りを「明日への希望」を信じ、挑戦する人々を励ますために始めたということです。
今年は、10月16日(土)、17日(日)の2日間にわたり様々なイベントが行われます。
地元八ヶ岳の食材を活かした特色あふれるメニューが楽しめる屋台村、手づくりの工芸品コーナーが立ち並びます。ステージではアーティスト・ライブ、アメフト体験、また、ポニーによる草競馬など盛りだくさんです。
清泉寮といえばソフトクリーム!このお祭り限定のソフトクリームも登場するようです!
当日をお楽しみに!
清里の地に眠る偉大なポール・ラッシュに感謝しながら、大草原の上で、秋の1日をたっぷりと楽しんでみてはいかがでしょうか?