きょうのインデックスは・・・「牛倉神社(うしくらじんじゃ)」
牛倉神社は、上野原市の甲州街道から少し入ったところにあり、地元では昔から大変親しまれている神社です。
いつ創立されたのかは不明ですが、奈良時代初期の713年に編纂された『甲斐風土記残編』に、
「東古郡幸燈明神(ひがしふるごおりこうとうみょうじん)」との記載が、
また『甲斐国誌』には「大宮牛倉明神」との記載があり、いずれも牛倉神社を指すことから、たいへん歴史のある神社といえます。
およそ1350坪の境内には、「撫牛」と呼ばれる牛の像が奉納されており、案内碑には
「古来から牛は多産豊饒の神の使いとして、撫でることにより吉事を招く」
ということが書かれています。
地元では、自分の痛いところや悪いところを撫でてから、撫牛を撫でると、たちどころに良くなると伝えられています
毎年9月4日から6日にかけて開催される牛倉神社の例大祭は、富士吉田の「吉田の火祭り」、
都留の「八朔祭り」とともに郡内三大祭りとして知られ、須佐乃男命など、秋の実りをもたらしてくれる農耕の五神に感謝を捧げる祭です。
4日には数十基の御輿が街を練り歩き、5日には新町と本町の山車が出て祭囃子が行われます。
この祭囃子は、屋台囃子や神田丸囃子などのいくつかの囃子が、笛や金物、太鼓などにより演じられるものです。上野原市の無形文化財にも指定されていて、特に2台の山車が対面する時は、それぞれの演技を競い合う光景が一緒に見られることから人気が高く、祭りが最高潮を迎えます。
さて、上野原といえば「酒まんじゅう」も有名ですよね?
牛倉神社の例大祭が行われる国道20号線沿いにも、酒まんじゅうを売る店が多くみられます。
かつては祭など、人々が集まるときには必ず作られたといわれる郷土料理。小麦粉に発酵した麹からつくった酒を混ぜ、しばらくねかせて置くと独特の風味が醸しだされます。
この地域はご長寿の方が多いですよね・・・この「酒まんじゅう」も長寿の秘訣のひとつなのかもしれません。
また、この郷土料理の「酒まんじゅう」を作る体験が、山梨県立ゆずりはら青少年自然の里でできるんです。
酒まんじゅうを作り以外にも、竹細工や木のキーホルダーなど、ハンドクラフト体験もできます。
詳しくは、山梨県立ゆずりはら青少年自然の里のHPをご覧ください。
「山梨県立ゆずりはら青少年自然の里」のホームページはこちらです。
この週末、酒まんじゅうを片手に、牛倉神社の例大祭に出かけてみてはいかがでしょうか?
中央道からみた牛倉神社。何かに見えますか? 宇宙戦艦?