きょうのインデックスは・・・「名水やまなし」
夏の暑い時期には、川の流れやせせらぎの音に涼しさや爽やかさを感じますよね
豊かな森林から生み出される豊富な水も、山梨県の魅力のひとつ。
ミネラルウォーターの採水地として生産量は日本一!
全国シェアは、およそ4割を占ているんです!
環境省では全国各地の「名水」とされる湧水や河川などを「名水百選」として選定しています。
昭和60年(1985年)に選定された、「昭和の名水百選」と、平成20年(2008年)に選定した
「平成の名水百選」があり、山梨からは昭和と平成、合わせて箇所が選ばれています。
「昭和の名水百選」では、
忍野村の「忍野八海」(湧水)
北杜市の「八ヶ岳南麓高原湧水群」(湧水) 「白州・尾白川」(河川)
「平成の名水百選」では、
甲府市の「御岳昇仙峡」(河川)
都留市の「十日市場・夏狩湧水群」(湧水)
山梨市の「西沢渓谷」(河川)
北杜市の「金峰山・瑞牆山源流」(河川)
今年は、残暑が厳しそうですので、名水に触れ合いながらの散策・・・なんていかがでしょうか?
例えば、八ヶ岳南麓高原湧水群。
標高およそ1,000メートル付近に現在28箇所以上の湧水が確認されていて、代表的なものが
「三分一湧水」。
雑木林の中にあって、水温11度の水が1日およそ8500トンも湧き出ています。
戦国時代に武田信玄が整備し、三つの村に農業用水を三等分するために三角石を置いたと伝えられていて、今でも堰のその三角の石が置かれています。
また、信玄が整備した軍用道路・棒道の一つの出発点も近くにあって歴史散策にもぴったりです。
「20世紀は石油の時代、21世紀は水の時代」と言われています。
”水”は私たちの暮らしや産業はもとより、あらゆる生命の維持に欠かせないものです。
山梨県では、水や、水を蓄える森を、創り、活かして、守り次の世代に伝える
「森の国・水の国やまなし」の確立を目指しています。
現代の日本において、”水”は蛇口をひねれば、いつでも好きなだけ使える・・・と思ってしまいがちです。
しかし、世界的に見るとそのような地域は稀で、約69億人の世界人口のうち11億人が安全な飲料水を得ることができず、26億人が下水道の整備されていない地域で暮らしているといわれています
おいしい水や、きれいな空気を創ることは、山梨県のような緑豊かな自然環境に恵まれた森林県の役割でもあります。
山梨は、水を作り育む上流・水源地域であることをあらためて考えてみませんか?