山梨の盆 南部の火祭り

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「お盆」の季節ですね。
正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。

先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、成仏してくれるようにと、子孫が、供養をする期間が「お盆」。

関東では7月13日から16日までの4日間を、関西では8月13日から16日までの4日間でおこなわれることが多いようです。
しかし、農繁期sweat01を避けて開催することが多く、山梨では8月のお盆が一般的ではないでしょうか。

日本では、西暦606年、clock推古天皇の時代に、初めてお盆の行事が行われたと伝えられています。
13日の夕方に「迎え火」を焚き、先祖の霊を迎えます。期間中には、僧侶を招いて、お経をあげてもらうなどの供養を行います。そして、16日の夕方に、「送り火」を焚き、先祖に帰ってもらいます。

キュウリとナスに割り箸を刺して、horse馬とtaurus牛に見立てた精霊馬(しょうりょううま)を飾ることもあります。
キュウリは、馬の例えで、お盆を少しでも早く迎えられるように、との願い。
ナスは、牛を表し、お盆が終わって、帰るときはのんびりと帰って欲しい、という思いが込められているそうです。


さて、そんなお盆の8月15日に行われるのが、「南部の火祭り」

起源については定かではありませんが、江戸時代初期、yacht水運業で名をはせた豪商・角倉了以(すみのくら りょうい)によって富士川のwrench改修が行われた後、舟運が盛んになった元禄時代ごろから始まったと思われ、「盂蘭盆会」(お盆)の送り火や、川施餓鬼(かわせがき)と呼ばれる川供養の行事と合流して、受け継がれてきたとされています。

また、火祭りには、稲を病害虫から守るための「虫送り」の意味も込められているということです。

かつては、富士川下流域全域で行われた行事であったようですが、今は南部町で行われる「南部の火祭り」だけが伝承されています。


南部の火祭りのオープニングは「投松明(なげたいまつ)」ではじまります。

「投松明(なげたいまつ)」は、10数メートルの棹先に乗せたカゴをめがけ、火をつけた松明を片手でrecycleぐるぐる回して投げ入れる行事で、松明の灯りが円を描いて飛び交う様子は、まるでnight夜空を舞う精霊のよう。

続いて、僧侶の読経に合わせて進められる「灯籠流し」

そして、約3万本の卒塔婆(そとうば)を積み重ねて作られる「大松明」へ点火がされます。
「大松明」の炎は、仏様の道明かりとなり、厳かに行われます。

そして祭りのクライマックスは、「百八たい(ひゃくはったい)」

富士川の両岸、およそ2キロメートルにわたって置かれた、108つの松明に一斉に点火されます。
そのかがり火は、水面、そして近くの山や空も真っ赤に染めて、幻想的な風景をつくりあげます。


8月15日(日)午後3時~、富士川南部橋の周辺で開催されます。
ぜひ、山梨のsun夏の一大風物詩をお楽しみください。

花火もすごいですよhappy01
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