きょうのインデックスは・・・「山梨の地名・市場」
「市場」あるいは「市」がつく地名は、鎌倉時代に現れた「三斉市」に由来します。
これは、月に3回ひらかれる“市”で、山梨県にも、現在、都留市や南アルプス市の「十日市場」、
笛吹市の「四日市場」、身延町の「八日市場」などが残っています。
甲府市にも、武田家が栄えた時代には、現在の朝日町2~3丁目付近に、「三日市場」という“市”がひらかれていたそうです。
その後、甲府城を中心とした城下町に移転した際に、この「三日市場」の名を移し、現在の中央4~5丁目に「三日町」ができました。もともとの「三日市場」は「元三日町」になったそうです。
そんな地名にも残る「市場」ですが、この4月、甲府の中心、かすがも~る(銀座通り西側入り口)に、新しい市場が誕生しました。
「山梨まんなか市場」です。
先日、お邪魔してきました!
朝10時の開店とともに、多くのお客さんが詰め掛けていました。
25畳ほどの店内は、きゅうり・なす・トマト・もも・すももなど様々の農産物で色鮮やか!
県内4ヶ所の直売所からニーズに応じて仕入れて、現在は、野菜や果物などが30種類ほど、加工品も合わせると60種類ほど並んでいるそうです。
直売所というと郊外にあるのが一般的ですが、中心市街地に設置された新しいタイプの直売所。
商品を見ると、小分けで売られているものが多いのも特徴の一つ。
高齢者や少人数の世帯が多いため、少量のニーズが高いのと、なるべく荷物を軽くしてあげようという心遣い。
ジャムや豆餅などの加工品もたくさんありました。
そして、新規就農者の皆さんが作った野菜もたくさんありました。
これは、販路開拓を求める新規就農者が消費者のニーズをつかむアンテナショップとして支援しているそうです。(なかには外国の方も!)
真剣に野菜を選ぶ石河アナ
山梨の中心にあって、すべて県産ですので、特産品のPRにも一役買ってくれそうです。
「山梨まんなか市場」は午前10時~午後7時まで、8月からは毎週火曜日が定休日です。
早い時間に行くのがお勧めですよ!
2010年7月アーカイブ
きょうのインデックスは・・・「ブドウ棚」
先週から、露地の早生デラウェアーの収穫もはじまり、いよいよ山梨のブドウシーズンです!
ブドウ棚には、手のひらを目いっぱい広げた様な緑の葉っぱが、太陽の光を受けキラキラと輝き、その葉の下には、白いブドウ傘と赤紫色のブドウ。
その色合はなかなかステキです。
でも本格的な夏を迎え、ブドウの収穫や作業をするのは、本当に大変だとは思うんですが・・・
「ブドウ棚」の下は葉っぱに覆われているので意外に涼しく感じます。
しかし、県内は、「農繁期」。そんな涼しさを感じている暇もないかもしれません。
水分補給など、暑さ対策をしっかりして忙しいこの時期を乗り越えて欲しいと思います。
ブドウ棚と同じ様に直射日光を遮り、街の中にも清涼感をもたらしてくれるのが「緑のカーテン」です。
最近よく見かけるようになりました。
「緑のカーテン」は、アサガオやゴーヤ、ヘチマなどツルが伸びて成長していく植物の性質を利用して、窓辺や壁面に作る自然のカーテンです。
夏の日差しを遮るとともに、繁った葉の蒸散効果で室内の温度を下げてくれます。
熱を下げる力は簾の1.3倍から2倍と言われていて、育てる植物によっては花や実を楽しむこともできます。
最近は、ブドウの木による「緑のカーテン」も広まってきているようです。
「緑のカーテン」は涼しい一方で、虫が多く集まって、近隣の迷惑になってしまったり、外壁の内部に侵入した根の成長によって壁面を破壊する可能性があるので、実践する際にはご注意ください。
「緑のカーテン」と同様に、ビルの屋上などに植物を植える「屋上緑化」や、
建物の外壁を緑化する「壁面緑化」があり、「壁面緑化」はJR甲府駅北口に建設中の新しい県立図書館に太陽光発電パネルとともに設置が予定されているそうです。
山梨県では、CO2の排出量と吸収量が均衡する「CO2ゼロやまなし」の実現を目指して、資源やエネルギーを大量に消費するライフスタイルを、私たち県民自らが、見直して参加する
「やまなしエコライフ県民運動」を提唱しています。
この県民運動は、7つの運動(レインボーアクション)のうち参加しやすい運動、1つ以上に取り組んでもらおうというものです。
マイバッグ運動 マイはし運動 マイボトル運動 リユースびん運動
エコドライブ運動 緑のカーテン運動 環境家計簿運動 の7項目。
また、県ではこの運動に賛同して実践していただける事業者や団体も募集しています。
詳しくは、県環境創造課「やまなしエコライフ県民運動」HPをご覧ください。
ホームページはこちらです。
ラジオの前のあなたも、ライフスタイルにあわせて、実践できるエコ活動からはじめてみましょう!!!
きょうのインデックスは・・・「甲斐の国 博物館ネットワーク」
山梨県での博物館の歴史は、戦前の「博覧会」などにはじまります。
常設展示では、1919年(大正8年)に甲府市立動物園が開園、そして、1926年(大正15年)に身延山宝物館が開館しました。
1964年・昭和39年時点では、県内の博物館は5館でしたが、1960年代後半から1970年代にかけて急増して1981年には6倍以上の34館になりました。
そして、現在は公立・私立をあわせると、100以上の博物館や美術館が立ち並び、ここ山梨で様々な文化・芸術を発進しています。
そして、その博物館など県内103の施設が参加しているのが「甲斐の国 博物館ネットワーク」。
こちらのホームページには、様々な施設から情報が寄せられています。
ホームページを見てみると、イベント情報などは、「歴史」「芸術」「自然」「科学」といったカテゴリー別に紹介されているので、好きな分野の情報を早く得ることが出来ます。
「甲斐の国 博物館ネットワーク」のHPはこちら
このネットワークを活かして、施設の情報交換を密にするための定期的な会議の開催や、官・民それぞれの特徴を活かした集客の向上などに取り組んでいます。
これまでも、博物館所蔵の収蔵品にまつわる土地を巡る「収蔵品ゆかりツアー」や、ミレーの絵の貸出などを通じて県民文化の向上を図る「アートミュージアム・ネットワーク事業」などを実施してきました。
さて、そんな県内の博物館・美術館が、小・中学生の皆さんの自由研究をお助けするプロジェクトが開催されます。
その名も「夏休み自由研究プロジェクト2010」
7月19日(月・祝日)には、「『夏休み自由研究プロジェクト2010』合同プレゼン」と題して、県内の博物館や美術館が、アイメッセ山梨に集結します。
「歴史」、「産業」、「文化」、「芸術」、「自然」、「科学」の各分野の専門家が、あなたの自由研究の相談に乗ってくれるんです。一日でいろんな情報が得られるチャンスです!
合同プレゼンは今月、7月19日(月・祝日)、午後1時30分から午後4時30分まで、
会場は甲府市大津町にあるアイメッセ山梨です。事前の申込みは不要で、基本的に参加費無料です。
(内容によって材料費が必要な場合あり)
また、このイベントの後も、県内の博物館や美術館では、夏休み期間中(7/20~8/31)、小中学生を対象に自由研究のヒントを提供してくれます。
夏休みの自由研究を何にしようか悩んでいるお子さん、また、子どもの夏休みの自由研究で困っている親御さんは、7月19日の合同プレゼンや、夏休み期間中に、自由研究のヒントを用意している県内各館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
きょうのインデックスは・・・「ゴールデンベリー」
7月9日と10日、東京・浅草では、「四万六千日」と呼ばれる縁日が開催され、たいへん賑わいます。
この2日間のいずれかに観音様に参拝すると、なんと!4万6千日参拝したのと同じ御利益があると、言い伝えられています。
毎日お参りしたとして、126年分の計算に・・・
そしてこの2日間、境内には「ほおずき」の露店が軒を連ねます。そうです、浅草の「ほおずき市」が開催されます。鮮やかな「青ほおずき」が夏の訪れを伝えてくれますよね。
さて、そこで今日のインデックスの「ゴールデンベリー」。
実は、「ほおずき」の一種で、なんと食用の品種なんです!
「ほおずき」と言えば主に観賞用ですよね。
色は、その名の通り「ゴールデン=黄金色」。大きさはちょっと大きめのプチトマトくらいです。
「これがゴールデンベリー」
このゴールデンベリーを栽培しているのが、南アルプス市の深澤文隆さんら
「南アルプス食用ほおずき生産組合」の皆さん。
「ハウスのほおずき畑」
深澤さんは、10年ほど前から試作や研究を重ね、数年前から栽培も軌道に乗り、商品として出荷していますが、栽培技術を確率するまでは、肥料の加減や病害虫の駆除など、県総合農業技術センターとともに乗り越えた苦労があったということです。
「緑色のほおずきが、だんだん黄金色に」
味の特徴は、柑橘類やスモモ・ウメなどの核果類に似た味で、糖度も13~15度と高く、もちろんそのまま食べても美味しいですし、ジャムなどにも加工されています。
そのままを食べると・・・
「甘いフルーツトマトの様な感じで、最後に柑橘系の香りがさわやかで美味しい!」
(石河アナの感想)
生産組合では、現在のところ、ハウス内での農薬は使用せず、害虫駆除にはデンプン粉に水を混ぜたものを使用し、露地物についても、低農薬を心がけているそうです。
「露地のほおずき畑」
高級食材として人気があり、県内の有名レストランや、都内の高級レストラン、人気洋菓子店などに出荷されています。レストランでは「ソース」などに使われているそうです・・・美味しそう!
生食用は、7月末から8月末くらいまでの間、南アルプス市徳永にある「ハッピーパーク」で、販売されます。
※お求めの際は、入荷状況を電話での確認をお願いします。
ジャムはハッピーパークや、県内の農産物直売所の一部で販売されています。
この南アルプスの食用ほおずき、ゴールデンベリーは、
愛を結ぶ実と書いて「愛結実(アイユーミ)」と名付けられています。
これを食べる、皆さんの愛も結んでくれるかも?
山梨の新しい夏の味。ぜひご賞味ください。
きょうのインデックスは・・・「けし」
山梨で“けし”と言えば・・・「寄ってケシ」とか「食べてケシ」で山梨の皆さんは日常使っている言葉ですが・・・、きょうは甲州弁のお話しではありません。
きょうの「ケシ」は植物の「ケシ」。
英名はOpium poppy 。
ポピーというと、「ヒナゲシ」や「ブルーポピー」など可憐な花を想像してしまいますが、“けし”には様々な種類があります。
Opium poppyの「Opium」とは“アヘン”という意味。
ケシからは、麻薬である“アヘン”が採取でき、この“アヘン”を精製したものが、モルヒネやヘロインになります。
“けし”は花が枯れると、「芥子坊主(けしぼうず)」と呼ばれる、ニワトリの卵から拳大の、独特な形の果実をつけます。その実が熟すと実の頭に穴があいて、ぎっしりと詰まった、直径0.5mm にも満たない、小さな、小さな種が遠くまで飛び出します。
ちなみに、“とても小さいこと”を「けし粒のような・・・」と表現するのは、この小さな種が由来になっています。また「ケシの実」=ポピーシード自体は安全とされているため、アンパンにまぶされていたり、七味唐辛子にも入っています。
ケシから採取されたアヘン、ヘロインは古くは医薬品として使用され、ケシが栽培されていた歴史がありますが、現在は、薬物が採取できる種類のケシの栽培は禁止されています。
ここ山梨で、ケシ栽培がされていたかは定かではありませんが、違法なケシが自生していて除去されるといったことがあります。今年も県内で自生しているケシの一種が発見され除去されています。
ケシの種は小さく大量で、遠くまで飛ぶため、ケシを完全に除去するのは、なかなか大変なようです。
また、美しい花をつけるので、違法なケシと知らずに栽培してしまっている、といったケースもあります。
このケシの種類には栽培してはいけないもの、園芸として栽培してもよいものがあるので、注意が必要です。
山梨県のHPにケシや大麻の見分け方が写真などで掲載されていますので、ぜひご覧ください。
山梨県衛生薬務課のホームページはコチラです!
ちなみに、「ヒナゲシ」は栽培してもよいケシですが、山梨でも山中湖の花の都公園で見ることができます。今は満開のようですよ
「ブルーポピー」は、花パーク フィオーレ小淵沢で見ることができますが、今は開花時期を過ぎているそうです。
春から初夏にかけて花をつけるケシ。山梨県では、「不正大麻・けし撲滅運動」を実施しています。
(※平成22年5月1日~6月30日 寒冷地等一部地域においては8月31日まで)。
不正栽培、または自生している大麻や、違法な「けし」と疑われるものを発見した場合は、最寄りの保健所または、県の衛生薬務課に連絡をお願いします。
また、山梨県警察では「薬物110番」を設置して、薬物に関する相談・情報を受け付けています。
電話055-228-8974(やくなし)です。
薬物は「ダメ。ゼッタイ!」。
みんなで目を光らせましょう!