今日のインデックスは・・・「農薬ドリフト」
「ドリフト」というと車の走行技術を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、この言葉には、
「流される」とか「漂う」という意味もあります。
そして、今回の「農薬ドリフト」とは何かというと・・・
農薬は、病害虫や雑草による被害を防止するために、農作物の栽培に欠かせないものです。
しかし、粉や液体状の農薬は作物に散布する際、散布方法やその時の環境によって、違う作物などにも飛散してしまうことがあります。
この農薬が飛散してしまう状態を「農薬ドリフト」と言います。
まいた農薬が隣の物に飛散してしまうと、収穫物から使用していない農薬が検出される可能性があります。
平成18年に「ポジティブリスト制度」が導入され、原則、国内外で使用されている農薬のすべてに、残留農薬基準などが設定され、基準値を超えた食品の販売などが禁止されています。
農薬の「使用基準」に従って適切な使用をする限り、大きな問題が生じることはありません。しかし、ポジティブリスト制度の導入に伴い、農薬のドリフト=飛散については、これまで以上に注意が必要になります。
山梨県は様々な作物が栽培されています。違う種類の作物が隣接して栽培されている場合、農薬ドリフトによって、収穫物から散布していない農薬が検出され残留農薬基準値を超える可能性もあります。
そこで農薬散布をする際に注意していただきたいことが、いくつかあります。
風の強さや向き、また散布する方向や散布する位置に気をつけて、できるだけ作物の近くから、
作物だけにかかるよう心がけてください。
「スピードスプレーヤー」=通称SSを使用する場合は、畑の端での旋回時には、外側向きの噴霧は
止めてください。
畑の条件にあわせた散布機のノズルを使用してください。
粒子が細かく、圧力を高めるほど、飛散しやすくなります。
使用方法に定められた量を散布し、散布量が多くなりすぎないようにして下さい。
また、住宅地と隣接している畑では、住宅方向の飛散に注意してください。
農薬の使用に関する全般的なことは
県・農業技術課 電話 055-223-1618までお問い合わせください。
安全な食品のために、農薬ドリフトには充分に気をつけていただきたいと思います