きょうのインデックスは・・・「シュール・リー!」
「シュール・リー」ってご存知ですか?
「シュール・リー」とは、白ワインの醸造技術の一つで、フランス語で「オリの上」という意味です。
ぶどう果汁が発酵して生じる“酵母“や”酒石“などが「オリ」となって、ワインの中の“沈澱物”になります。通常、そのオリは醸造が終わると、取り除かれるのですが、この「シュール・リー」醸造方法では、オリを取り除く「オリ引き」を行なわずに、ワインとオリを一緒に数ヶ月間熟成させます。
つまり「オリと触れた」・・・「オリの上のワイン」と言う訳です。
元々、フランスのロワール地方などで行われていた醸造方法なのですが、日本では、1983年に、甲州市勝沼のワイナリーで実用化されました。
辛口の「甲州」ワインにはこの醸造方法が良く合い、最近では多くのワイナリーでこのシュール・リー製法が行われています。
気になる味わいですが、・・・フレッシュさを保ちながらも、オリの成分である酵母からアミノ酸などが溶け出すため、旨みや厚みが加わり、余韻が長く、複雑な味わいに・・・
味の感想は人それぞれ。ぜひ実際に飲んでみてください。
このシュール・リーのワインは、秋に収穫して醸造したのち、5ヶ月以上、タンクで熟成させるため、春から初夏にかけて瓶詰めが行われ、リリースされます。
去年、2009年は良質のブドウが収穫されたとよく聞きますので、さらに期待が高まります。
また、甲州種のワインでは、シュール・リーのほか、醗酵や熟成に樽を使ったタイプやスパークリングワインなどもあります。実際にワイナリーを訪ねてお気に入りの一本を見つけるのもいいかもしれません。
毎年11月頃には、甲州市など、ブドウの産地を体感するイベント「ワインツーリズム」も開催されますので、今から秋のレジャーとして検討してみてはいかがでしょうか?
様々な料理と相性のよい「シュール・リーの甲州ワイン」。
今晩の食卓に乗せてみてはいかがでしょうか?
お刺身にも・・・
厚揚げにも・・・
焼き鳥にも・・・
鍋物にも・・・
石河は甲州ワインと焼き魚がおすすめ!