◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2019
スポンサー:ウインドヒルゴルフ練習場
作品タイトル:2レーン隣の
特別審査委員:福里真一・三井明子(コピーライター)
SE: 雨の音、スイングの音
男 : …やっぱり雨の日は人少ないですね
女 : (無言)
SE: スイングの音
男 : あの
女 : …え、あ私ですか?
男 : あ、すいません急に
男モノローグ : 本当は急なんかじゃない。毎週水曜8時、貴方の2レーン左からいつもタイミングを探っていた
男 : 若い女性で珍しいですよね、ゴルフ
女 : 上司が好きで
SE: スイングの音
男 : 付き合いかぁ、大変ですね
SE: スイングの音
女 : いやでも、上司が好きで
男 : え?
女 : 上司が好きで、私
SE : 雨の音
女 : あの、教えてもらえませんか?スイング
男 : …あ、もちろん
女 : 隣、行っても良いですか?
男 : …あ、はい
男モノローグ : 雨のゴルフ場に、それでも僕は通ってしまうんだろう。
NA : その一球、誰を思って打ちますか?
ウインドゴルフ練習場
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2018
スポンサー:ビジネスリンク(株) ほぐし堂
作品タイトル:音楽の授業
特別審査委員:福里真一・三井明子(コピーライター)
先生:さん、はい。
子供:ドー、レー、ミー、ファー、ソー、ラー、シー、ドー♪
先生:もっと元気よく!
子供:ドー、レー、ミー、ファー、ソー、ラー、シー、ドー♪
先生:もっと可愛らしく!
子供:ドー、レー、ミー、ファー、ソー、ラー、シー、ドー♪
先生:もっと優しく!
子供:ドー、レー、ミー、ファー、ホー、グー、シー、ドー♪
先生:えっ? 何か癒されそう!
子供:ドー、レー、ミー、ファー、ホー、グー、シー、ドー♪
先生:いいわ、最高!
NA:より気軽に、より身近に。最高のリラックスを提供します。ほぐし堂。
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2017◆
スポンサー:「法事の窓口」(株)メモリアルハート
作品タイトル:母の好きだった色
特別審査委員:福里真一・三井明子(コピーライター)
「寒くない?外は晴れよ」
顔を覗き込むと、私にそっくりな鼻と唇。
病室のベッドで静かに眠る老婆は、本当に私の母なんだ。
「今日は風が強いの」
「雨に振られちゃった」
「どんより曇って」
めまぐるしく天気は変わり、葬儀、遺産の分配、骨壷の種類。
ぼんやりしているうちに全部が終わった。
母が”終活”して全部決めていたらしい。
おかげで私はただ悲しむことができた。
そうして落ち着きを取り戻した私は、ひとつだけ母の決めていたことを変えた。
骨壷を、質素な色から晴れた日のような水色にした。
「思い出したの。母さんこの色好きだったでしょ」
さよならの後でもできること。
応援します。法事の窓口。
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2016◆
スポンサー:株式会社ウインドヒル
作品タイトル:並び打席
特別審査委員:福里真一・三井明子(コピーライター)
(息子)久しぶりだな、親父と打ちっ放しなんて。
(父)おまえ、俺の後ろに立つな。
(息子)でた、昔からそうだよなー
(父)前行け、前。
(息子)ったく・・・ 何でだよ・・・
(SE)パシッ・・ パシッ・・・ パシッ・・・・
(父)相変わらず右脇が空くな。
(息子)はいはい・・・
(父)下半身がフラフラだ。
(SE)パシッ・・・
(父)お前、太ったな。
(息子)うるさいな。
(父)酒か?少し控えろ。
(SE)パシッ・・・
(父)頭も薄くなってきた。仕事ストレス多いか?
(息子)おいっ いちいち観察するなって。
気が散るから、打席変わろうよ。
(父)いや・・
(SE)パシッ・・・
(父)そのうち、振り向いたら・・・
(SE)パシッ
(父)俺はいないんだから、
ちょっとぐらい我慢しろ。
(息子)・・・
(SE)パシッ・・ パシッ・・・
(Na)その時間、何と向き合いますか。
ウインドヒルゴルフ練習場
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2015◆
スポンサー:あとべ心のクリニック
作品タイトル:天使と悪魔
特別審査委員:福里真一・三井明子(コピーライター)
悪魔:ヘッヘッへ!俺は心の中の悪魔!
会社に行きたくなきゃ、行かなくたっていいんだぁ!
天使:やめなさーい…私は心の中の天使…
ダメよ、会社に行かなきゃ、ダメダメ…
悪魔:別に1日くらい、休んだってどうってことないさぁ!
天使:ダメよ、1日休んだら、仕事に大きく穴を空けるわ…
悪魔:会社には、上司も同僚もいるんだ!
1日くらい、どうってことないわ!
天使:どうってこと、あるわよー…それで上司からの評価が落ちたら、どーすんの?
悪魔:別にいいじゃないか!上司より自分の方が大事だろ!
天使:何言ってんのー…会社の評価がすべて…
悪魔:いや、違う!お前、ほんとは悪魔だな!
天使:(急に図太く)お前こそ!ほんとは天使か!なんだよ、いいとこだったのに!
ジャマしやがって!
悪魔:お前の好きにさせて、たまるもんかー!
NA:本当の悪魔、やっつけたい。
あとべ心のクリニック。
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2014◆
スポンサー:食品スーパーやまと(株式会社 やまと)
作品タイトル:お絵描き
特別審査委員:福里真一・三井明子(コピーライター)
SE:ガチャッ(玄関が開く音)
ママ友:お邪魔しまーす。
ママ:いらっしゃい。
ママ友:ユミちゃん、こんにちは。
女の子:こんにちは〜。
ママ友:何してたの?
女の子:お絵描き〜。
ママ友:見せて、見せて。
ママ:まだ2歳だから何を描いてるかわかんないよね?
ママ友:いいわ。すごくいい!
ママ:え? どうしたのよ?
ママ友:これ、私にちょうだい!
ママ:別にいいけど。
ママ友:ごめん! 大事な用事思い出したから帰るね!
ママ:え? もう帰るの?
ママ友:また来るわ。ユミちゃん、バイバイ。
女の子:バイバイ〜。
SE:ガチャッン(玄関が閉まる音)
ママ:ユミ、絵を描いてたのよね?
女の子:うん。
ママ:何を描いてたの?
女の子:動物。
ママ:ふ〜ん。じゃあ、何に描いてたの?
女の子:やまとのチラシ。
NA:お買い得品が毎日ずらり。皆様の食品スーパー やまと。
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2013◆
スポンサー:JAグループ山梨
作品タイトル:ヒーローたち。
特別審査委員:福里真一(コピーライター)
鬼 :ガハハハハ。人間どもめ。この村は、オレたち鬼が襲ってやる。
桃太郎:待て!
鬼 :誰だ?
桃太郎:私は桃から生まれた桃太郎。鬼め、成敗してくれる!
コーン太郎:ちょっと待て!
鬼 :誰だ?
コーン太郎:私は一粒のコーンから生まれたコーン太郎。私が成敗してくれる!
鬼 :一寸法師より小さいじゃないか!一体なにができるんだ!
ブドウ太郎:待て!
鬼 :誰だ?
ブドウ太郎:私は一粒のブドウから生まれたブドウ太郎だ!このぶどう、ひとつぶどう?
鬼 :何しに来たんだ?
牛太郎:待て!
鬼 :まだいるのか?
牛太郎:私は甲州牛が大好きな牛太郎。この村のお肉を食尽してやるわ。
鬼 :お前はただお肉が好きなだけじゃないか!
〇 〇:待て!
鬼 :いや、もう来るな!
N A:桃だけじゃない。おいしい山梨は、まだまだある。
JAグループ山梨
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2012◆
スポンサー:食品スーパーやまと
作品タイトル:浮気の基準
特別審査委員:福里真一・三井明子(コピーライター)
じいさん:「ばあさんや」
ばあさん:「はい」
じいさん:「わしゃ、まだわからんのじゃが。」
ばあさん:「はい。」
じいさん:「チューは浮気かい?」
ばあさん:「したければ、すればいいじゃないですか。」
じいさん:「2人でディナーに行くのは、どうじゃ??」
ばあさん:「あんまり高い店じゃなければ。」
じいさん:「2人でホテルに行くのは、どうじゃ?」
ばあさん:「ロビーで待ち合わせなら。」
じいさん:「ふむ。それじゃなんで、タマさんとスーパーに行ったくらいで、そんなに怒ってるんじゃ?」
ばあさん:「おじいさんには、一生分かりませんよ。」
N A :男女で行けば、夫婦(めおと)気分。
皆様の食品スーパー やまと
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2011◆
スポンサー:財団法人 山梨県交通安全協会
作品タイトル:ハンドルキーパー
審査委員長:岡本欣也(コピーライター)
S E: (居酒屋)
実 況: さあ、キーパーが入場してまいりました。
解 説: 今日のキーパー、ずいぶん気合い入ってますね。
実 況: そうですね。本日のハンドルキーパーは、小山たかし。
飲み会帰りの車を運転する役目であります。飲酒運転をしないために、
あえてお酒を飲まないハンドルキーパー。強い意志でその誓いを守りきれるか。
全 員: カンパーイ!
実 況: さぁはじまりました。
友人A: …なぁ、たかし、最初の一杯ぐらいいいんじゃねえか?
実 況: おっと、開始早々、味方に攻め込まれている!
友人女: ね〜、私が注いであげるからさぁ〜(甘え声)
実 況: 一気にペナルティエリアまで攻めこまれています!
友人B: 俺の酒なら、飲めるよな?
実 況: 強烈な当たりだ!
友人C: 一杯くらいなら大丈夫だって。ほら。
実 況: 空いたスペースにハイボールが飛び込んできたっ!あぶなーい!
たかし: …いや、やめとくよ。
実 況: 止めたっ!止めました!しっかりと手のひらで止めました!
チームの命を守り抜きました!ハンドルキーパー!
N A: 危険な飲酒運転をしないために。ハンドルキーパーを決めましょう。
山梨交通安全協会。
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2010◆
スポンサー:小野屋仏壇店
作品タイトル:おじいちゃんの大好きなもの
審査委員長:中山佐知子(コピーライター)
SE:チーン (仏壇の鈴)
子@:はい、おじいちゃんの大好きなミカンだよ。
SE:チーン (仏壇の鈴)
子A:はい、じいちゃんの大好きなお煎餅だよ。
SE:チーン (仏壇の鈴)
母 :はい、おじいさんの大好きな佃煮ですよ。
SE:チーン (仏壇の鈴)
父 :はい、じいさんの大好きな日本酒だぞ。
SE:チーン (仏壇の鈴)
祖母:はい、おじいさんの大好きな・・・・・・
〜間〜
子@:あれ?おばあちゃんの供える分がなくなっちゃった?
子A:うーんと、何かなかったっけかな?じいちゃんが大好きだったもの?
母 :佃煮は言ったし・・・
父 :日本酒も言っちゃったしな・・・
(家族の相談している雰囲気)
SE:チーン (仏壇の鈴)
祖母:はい、おじいさん。おじいさんの大好きな家族ですよ。
NA:亡くなっても、ずっとずっと家族です。
ご葬送からお仏壇まで、小野屋仏壇店。
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2009◆
スポンサー:若鮨
作品タイトル:父の日
審査委員長:一倉 宏(コピーライター)
N(父): 離婚してから、3年。
毎年、父の日にだけは娘と会うことができる。
わたしは寿司屋を予約して、張り切っていた。
店 員: へい、らっしゃい、何にしましょう?
父 : まず、まぐろを2カン、1つはサビ抜きで。
娘 : お父さん、わたしもう、わさび食べれるよ。
N(父): 娘は、知らぬまに、大人になっていた。
父 : 母さんは元気か?
娘 : うん。元気よ。
父 : 学校は?
娘 : 楽しいよ。
N(父): 緊張のせいか、うまく会話が進まずに、時間だけが過ぎていく。
娘 : あのね、わたし、来年も父の日にはお父さんに会いたいな。
父 : うん?
娘 : わたし新しいお父さんができるの。
でもお父さんは、いつまでも、わたしのお父さんだよね?
父 : うん・・・。
娘 : 泣いてるの?
父 : わさびだよ。
娘 : お父さんも、こどもだ。
N(父): やさしい娘に育ててくれたことを、別れた妻に、心から感謝した。
N : 寿司を通して見える人生もある。
寿司といえば 若鮨。
◆1ミニッツ・ストーリーCMアワード 2008◆
スポンサー:たべもの屋 とりすみ
作品タイトル:初デート
審査委員長:仲畑貴志
男モノローグ:「一緒に行きたい店があるから」って、彼女をとりすみに誘った。
女モノローグ:「とりすみ?行ったことないから楽しみ」って、嘘ついた。
(SE:店のドアが開く音)
男モノローグ:ここ、元カノとも座った席。
女モノローグ:あ、元カレと座った席。
男モノローグ:なんとなく、店内を見回す僕。元カノ、まさかいないよね。
いない。よかった。
女モノローグ:元カレ、いるわけないよね。
いない。よかった。
男モノローグ:僕は、「和風なジュリアンサラダ」を頼む。
元カノも好きだったサラダ。
女モノローグ:私は、「やきとり盛り合わせ」を頼む。
男の子って、こんなの好きだもんね。
男モノローグ:「ここのやきとり、うまいんだね!」って、
初めて食べたみたいに言ってみる僕。
女モノローグ:「こんなおいしいサラダ、初めてかも。」って、また嘘をつく。
何度も食べたんだけど・・
女モノローグ:「なんか酔ってきちゃった。」って、元カレにも使った作戦でいく。
男モノローグ:自分が誘ったお店の雰囲気で、また自分が酔っちゃいそうな僕。
男モノローグ:いつの間にか、元カノのことなんか忘れていた。
女モノローグ:このひと、けっこういいかも。
男女一緒に:好きな人はかわっても、好きなお店はかわらない。
N A:大切な人と、いらっしゃい。
おいしい料理 工夫を凝らして とりすみ